【 毎日の掃除が変わる 】日本が誇る最高級ほうき3選【 ほうきを使うメリットとは 】
「 ほうき、ちゃんと使ってますか? 」
掃除機を使うようになると、その便利さからほうきの必要性を感じなく人もいると思います。
ロボット掃除機なんかを買った日には、ほうきの存在すら忘れてしまってはいないでしょうか。
だって便利じゃん?
本当にそうでしょうか。
確かに掃除機が便利であるという事実は変わりませんが、ほうきだからこその便利さやメリットがあるんです。
ほうきを使うメリットとは
小学生の頃などは学校の掃除でほうきを使っていたと思います。
ですが、大人になるとほうきを使う機会は減っていきますよね。
それは、掃除機の方が便利だからと思い込んでいる人が多いだけであって、「 ほうきも便利だよ 」という声がかき消されていることが原因です。
まずは、ほうきのメリットを探っていきましょう。
ほうきのメリット①電気が必要ない
掃除機を使う上でぜったに必要になるのは電気です。
コードレスタイプだってロボット掃除機だって充電が無ければ動きませんし、コンセントを使う煩わしさは便利とは程遠いものです。
掃除機の電気代は、1日10分毎日使うと年間で約1,000円程。
高いと思うか安いと思うかは人それぞれですが、ほうきは電気がいりませんから0円です。
ほうきは、エコが叫ばれる今の時代に合った掃除道具と言えますね。
ほうきのメリット②音が静か
掃除機の音がうるさいと感じる人にとって最大のメリットともいえるのが、静かに掃除できる事です。
最近の掃除機は静音タイプの物も発売されていますが、やはりある程度の音は出ますよね。
例えば隣の部屋で赤ちゃんが寝ているときなどは、掃除機を使う事は中々難しいでしょうが、ほうきであれば音を気にする必要がありません。
赤ちゃんの泣き声などにもすぐに気づくことが出来ますね。
また、アパートやマンションで音を気にしなければいけない環境であったり、早朝や夜間に掃除をしなければいけない場合なんかもほうきの方が適しています。
ほうきのメリット③天井も掃ける
天井にも埃が付着することは知っているでしょうか。
掃除機は床の埃を吸うものですよね。
ロボット掃除機も壁を登って天井の掃除をしてくれるわけではありません。
その点、ほうきであれば天井や照明の周りなどの高い位置の埃もはらうことが出来ます。
掃除は高いところから順番に始めると綺麗になるんですよ。
ほうきのメリット④細かいところにも届く
「 こんな狭いところにも入るんですかー? すごーい! 」と言われる掃除機もありますが、結局掃除機よりほうきの方が細かいところまで届くんですよね。
ほうきと掃除機を比べる人がいないから皆さん騙されるんですよね。
ほうきのメリット⑤取り回しの良さ
最近の掃除機は軽さや取り回しの良さを追求していますが、ほうきの方が軽くて扱いやすい事は簡単にわかりますよね。
ゴミを見つけたときにさっと掃除できるというメリットは、ほうきに勝てるものはないでしょう。
ほうきのメリット⑥長期間使える
掃除機などは3~4年ほど使えば不調が出始めたりして買い替えを考えなければいけませんよね。
修理に出そうと思っても、古くなった機種は受け付けてくれない場合もあります。
ほうきの場合は元々が10年ほど使える想定で作られているため、しっかりとメンテナンスしていれば長期間使い続ける事が出来ます。
先端の歪んでしまったほうきは、少しずつ切りそろえることでまた使えるようになりますし、短くなったものは外掃き用のほうきとして使う事も出来るのです。
ほうきのメリット⑦床や家具を傷つけない
掃除機の場合は本体の足の部分やブラシの部分で床を擦ってしまい傷つけてしまったり、家具に当たって傷になったりする場合があります。
住まいが賃貸の場合なんかは特に気になりますよね。
ほうきの場合は、ゴルフや野球の素振りのように振り回したり、よほど乱暴に扱わない限り傷をつけるような心配がありません。
ほうきの種類
一般的にほうきというと、どんなものを想像するでしょうか。
私の場合は、上にあるような畳の部屋を掃除するときに使うほうきを想像しますし、実際に使っていました。
ですが、日本古来のほうきは大きく2種類に分けることが出来ます。
江戸箒
江戸箒( えどほうき )とは上にあげたような、一般的に多く見られるほうきです。
ほうき草と呼ばれる草を編み上げて作られており、軽く扱いやすいのが特徴です。
多くの方はお座敷などの畳の上をはく道具だと思っているかもしれませんが、フローリングやカーペットなどにも使用できます。
ほうき草はしなりやコシが特徴の植物なので、「 掃除機じゃないと無理でしょ 」と思っていた絨毯やカーペットでもほうき本来の力を発揮してくれます。
また、ほうき草は天然の植物性繊維で静電気をまとわないため、ペットの毛などもストレスなく集めることが出来ます。
棕櫚箒
棕櫚箒( しゅろほうき )は、棕櫚と呼ばれる木の樹皮を束ねたほうきの事を言います。
棕櫚の樹皮は独特の柔らかさが特徴で、江戸箒にはないモップのようなフワッとした感覚があります。
ほうき草のようなコシや弾力が無いのでカーペットなどの掃除には向きませんが、フローリングに対しては抜群の効果を発揮します。
棕櫚の樹皮に含まれる【 アク 】がワックスのような効果をもつため、長年掃き続けた床は味のある艶を生み出します。
※一般的なフローリングワックスのように、毎回テカテカになるわけではありません。
ほうきのデメリット
ほうきを使うメリットを紹介してきましたが、デメリットも無いわけではありません。
デメリット①ほうきの片づけ方
掃除機であれば雑に置いておいても壊れる事はないでしょうが、ほうきはそういう訳にはいきません。
ほうきの穂先に癖がついてしまうと、ほうき本来のパワーが発揮されなくなってしまいます。
使い終わって片付ける場合は、吊り下げてしまっておかなければなりません。
デメリット②粉が落ちる( 棕櫚箒の場合 )
棕櫚の樹皮には大量の粉を含んでいるため、使い始めてから1年ほど粉が落ちてくる症状が続きます。
これを知らずにいると、「 はずれを引いた 」「 使えないほうき 」のような低評価レビューを真に受けてしまう原因となります。
フローリングを掃除する場合は一緒に粉ごと掃けますが、他の場所で使う際は粉が落ちなくなってから使う事をおすすめされています。
日本が誇る最高級ほうき3選
ここからは、日本が誇る伝統の職人技によって生み出された最高級のほうきを紹介します。
日本が誇る最高級ほうき①白木屋傳兵衛商店 江戸長柄箒 特上
軽く取り扱いやすい江戸箒ですが、この江戸箒は「 持った時に一番軽く感じる編み上げ方 」をしているという職人技が光る逸品です。
また、ほうきの穂先の材料であるほうき草もただまとめて編んでいるという訳ではなく、ほうき草一本一本の特性を熟練の感覚で選り分け、厳選されたほうき草で編みこまれています。
Amazonでは【 特上 】までのランクしかありませんでしたが、白木屋傳兵衛商店の公式オンラインショップではさらに上の【 極上 】という江戸箒も存在します。
さらに、編みこみが芸術品のように美しい【 江戸箒新型地草 特上 】という、まさしく最高級の江戸箒も存在します。
日本が誇る最高級ほうき②山本勝之助商店 長柄棕櫚箒 鬼毛
棕櫚箒には【 皮箒 】と【 鬼毛箒 】の二種類が存在します。
どちらも棕櫚の木の樹皮ですが、鬼毛の場合は皮の中から繊維が太く上質なものだけを厳選し作られたほうきです。
また、玉とは繊維の束の事を指し、玉の数が多いほど広い範囲を一度に掃くことが出来ます。
今回は9玉の物を紹介しましたが、11玉という棕櫚箒もあり、その分値段も上がります。
山本勝之助商店は和歌山県の古くからの工芸品を扱っており、伝統の棕櫚製品においては実用性だけでなく、インテリア性にも優れた美しい棕櫚箒を生み出しています。
日本が誇る最高級ほうき③はまぐり箒
個人的に日本の伝統的なほうきの中で最も面白く美しいフォルムをしているのが、この【 はまぐり箒 】です。
ほうき草の産地である栃木県鹿沼市で作られるため鹿沼箒とも呼ばれますが、基本的な作りは江戸箒に似ています。
江戸箒とは違う部分は柄の付け根にある、蛤型の膨らみです。
通常のほうきより穂先が長いほうき草を使うため、このような独特の美しいフォルムを生み出しています。
この蛤型のデザインには「 子宝に恵まれ元気に育つように 」という願いがこめられ嫁入り道具の1つにもなっていました。
大正時代には宮内庁へ奉納されたこともある、日本が誇る伝統と格式高いほうきなのです。
※Amazonではまぐり箒を探した結果、この商品しか見つかりませんでした。
日本が誇る最高級ほうき、まとめ
ほうきというものは、時代がいくら進化しようとも日本人とは切り離せない関係の道具です。
掃除機はどんどん便利になっていきますが、掃除というものの原点に返って掃除道具を選んでみることも悪くないでしょう。
今回は高級品のほうきを紹介しましたが、【 本当にいいモノは長く使える 】という最大のメリットを持っています。
こちらは掃除機で有名なダイソンの最新式の高級掃除機ですが、ほうきのように10年も使う事はないのかもしれません。
掃除機は掃除機のメリットがありますので、時には使い分けてほうきの存在を大事にしていくと、掃除の時間が心地のいいものに変わっていくはずです。
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