【心のSOS】うつ病の症状リスト【具体的な3つのカテゴリで解説】
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2020/01/31 記事タイトル変更
2020/02/01 記事内容修正
うつ病って、憂鬱な気分だけになる病気なの?
いや、多くの人はそこだけに注目しがちだけど暗い気分だけがすべてじゃないんだ。
この記事では、【心】【体】【行動】の3つの面から見たうつ病、うつ状態の症状を具体的にまとめていくよ。
うつ病は心の病とされ、【憂鬱な気分であり意欲がなくなる】という部分だけに注目されがちですが、複雑な症状が入り混じって発生するのがうつ病です。
症状の出方は人それぞれでありますが、共通する部分も多くありますので「これには当てはまらないからうつ病ではない」などとは思わないようお願いいたします。
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うつ病とは
うつ病とは、不安定な精神状態や体の不調が見られる心の病です。
【気分障害】という精神疾患グループに分けられ、その名の通り「嬉しい」「楽しい」などの感情が少なくなり、憂鬱な気分や罪悪感に襲われるなど、人間的な感情に障害を与えています。
うつ病は【心の風邪】などとも表現されますが、風邪よりもはるかに症状が重く、風邪とは違い、2~3日間寝てれば症状が治まるようなものでもありません。
見た目だけでは分かりにくいのがうつ病の問題の一つであり、本人も「何かおかしい」とは感じながらもうつ病だとは気づかない、もしくは受け入れない場合もあります。
うつ病の具体的な診断基準としては、暗く憂鬱な気分が1日の中で大半を占め、その状態が2週間以上続き、日常生活に困難をきたしてしまうような場合にうつ病と診断されます。
うつ病の症状①心のうつ
うつ病の症状の中で心に現れる精神面でのうつ病の症状は、周囲から気づいてもらうことが難しいという問題があります。
うつ状態で一人で抱え込んで悩んでしまう事は、症状が重症化してしまうケースも少なくありません。
うつ病は脳と深い関係があり人間が持つ本来の「欲」という部分も減退していきます。
【気持ちに出るうつの症状】
- 憂鬱な気分である(特に朝が酷い)
- 不安感に襲われる
- わけも無く悲しい
- なにをしてもつまらないと感じる
- 消えてしまいたいと思う
- 突発的に死にたいと思う
- 自分はダメだと悲観してしまう
- 人生に絶望する
【意欲に出るうつの症状】
- 趣味などに興味が無くなる
- テレビなどをみなくなった
- 身だしなみに関心が無くなる
- 何をするにも面倒になる
うつ病の症状②体のうつ
うつ病の症状で、体や感覚的な部分に出る症状は自分自身で異変に気付くことが出来る場合もあり、自分だけではなく周囲から指摘を受けてうつ病が発覚する事もあります。
「何かいつもと違う」と自分自身で異変に気付けたら、一度病院を受診してみた方がいいかもしれません。
【表情に出るうつの症状】
- 表情が乏しくなった
- 喜怒哀楽の表現が難しくなった
【食に出るうつの症状】
- 食欲がない
- 何を食べてもおいしいと感じない
- 食べたくないのに食べ過ぎてしまう
- 体重が急激に減った
- 逆に、急激に増えた
- 食べても吐いてしまう
- 食べる事自体が面倒に感じる
- 糖分ばかりほしくなる
【睡眠に出るうつの症状】
- 眠れない
- 寝すぎてしまう
- 寝てもすぐ目が覚める
- 寝ているはずなのに寝た感じがしない
【その他の異変】
- 息苦しく、うまく呼吸が出来ない
- 何もしていないのに急に心臓がバクバクする
- 異常に汗をかく
- 体が痛い
- 体がだるく重い
- 首や肩が重く酷くこった感じがある
- ずっと疲れている感じがする
- 頭が酷く痛い
- 耳鳴りや難聴
- 吐き気がおさまらない
【男性・女性別に見たうつの症状】
- 勃起障害
- 生理不順
- 性欲の低下
うつ病の症状③行動に出るうつ
うつ病の症状の中で行動面から見るうつの症状は、気づきやすいものと気づきにくいものが混在していて、元々その人がもつ性格として捉えられてしまう場合もあるため注意が必要です。
うつ状態であるにも関わらず、その症状を性格として見られることで周囲から理解されず、余計に苦しい思いをしてしまう場合もあります。
- 常にイライラしている
- じっとしている事が困難になる
- 注意力が散漫になる
- 喋りづらい
- 相手が喋っている事を理解できない
- 人と会うのが嫌になる
- 何事にも集中できない
- 決断力の低下
- 失敗することが増えた
- 学校や会社へ行けない、又は遅刻が多くなった
- 自傷行為
- お酒の量が急激に増えた
まとめ
うつ病の症状は様々であり、発症の原因なども完全に解明されているわけではありません。
うつ病・うつ状態の具体的なリストとしてまとめましたが、ここにある症状がすべてではありません。
リストあるにうつ病・うつ状態の症状は一例として理解していただき、自分の心や体・行動に異常や異変を感じたり、悩みや苦しさを抱えているようでしたら悪化してしまう前に病院や信頼できる人に相談してみることをおすすめします。
うつ病は間違いなく治る病気であり、早い段階で気づく事によって早く回復する病気でもあります。
また、本人がうつ病かもしれないという事実を「受け入れがたいもの」として否定する事もありますが、周囲の方が気づき理論的に誘導していただく必要がある場合もあります。