【 子供のストレスの原因 】過干渉な親がもつ7つの特徴と、子供に与える影響【 過保護とは別物! 】
・親が私の事をずっと見張ってるみたいで、リラックスできない。
・親の言うとおりにしないといけないから、自由がない。
・とにかく親にストレスを感じる。
こんな悩みを抱えているあなた。
それはあなたの親が【 過干渉 】だからなのかもしれません。
今回は【 過干渉な親 】や【 過保護との違い 】その対処法について詳しく調べていきましょう。
過干渉とは
過干渉とは、漢字で表されている通り「 干渉の度合いが、いき過ぎている 」という事。
つまり過干渉な親とは、『 子供に対して必要以上に干渉してしまっている状態 』の事を言います。
そもそも【 干渉 】という言葉自体に悪い意味が含まれており、他人のことに立ち入り自分の意思に従わせようと指図や妨害をしたりする行為のことを干渉といいます。
干渉の度が過ぎていたり、やりすぎてしまっている状態が【 過干渉 】ということになりますね。
過干渉な親とは【 子供が望まない事を、子供が望んでいると親が勘違いし、先回りしてやってしまっている状態 】のこと。
また【 親が望む事を子供に強要する 】というのも過干渉になってしまいます。
過干渉と過保護は全くの別物
【 過干渉 】と【 過保護 】を混同して使っている場合もあると思いますが、この2つは全くの別物と言っていいほどの違いがあるのです。
過干渉については上に書いた通りですが、過保護の意味とは何でしょう。
【 過保護な親 】とは「 子供が望む事を、親がやりすぎてしまっている 」という状態の事をいいます。
分かりやすい例をあげるとすれば、孫を溺愛するばかりに、ついつい甘やかしすぎてしまうお爺ちゃんを想像しましょう。
子供を愛するばかりに、ついつい愛情を注ぎすぎてしまうといった状態です。
【 過干渉な親 】と【 過保護な親 】って似てない?
過干渉な親と過保護な親は、確かに似ている部分も多いです。
過干渉も過保護も同じ【 過ぎる 】という言葉がついているので、やりすぎてしまっているという意味では同じですね。
ですが、大事なのは子供が「 望んでいるか 」「 望んでいないか 」という大きな違いです。
【 過干渉 】→「 子供が望んでいない 」→親からの強要(虐待)
【 過保護 】→「 子供が望んでいる 」→親が助けすぎている
過干渉な親の特徴
過干渉な親についてなんとなくわかってきたけど、具体的にはどんな特徴があるの?
過干渉な親が持つ共通した特徴は、良くも悪くも【 子供のため 】という意思があることです。
親としては、「 子供のために・・・ 」という理由があるので、親は子供に対して過干渉になっているという自覚がありません。
子供にとってはストレスに感じてしまうことも、親は良かれと思ってやっていたり教育熱心すぎるという特徴を持っていたりします。
ここからは私自身の実体験をもとに、具体的な7つの特徴を解説していきます。
過干渉な親全てに当てはまるわけではありませんが、参考程度にご覧ください。
過干渉な親の特徴①子供を支配下に置きコントロールする
過干渉な親は、子供を操り人形のようにコントロールしようとするでしょう。
子供は親が敷いたレールを歩くのが一番幸せだと思っているので、そのレールから外れるような行動をしてしまうと激怒したり号泣したりする場合もあります。
子供の行動すべてに口をだし、子供の意思をねじ曲げるのが特徴です。
過干渉な親の特徴②一人では何も出来ないと決め付けている
子供は親の操り人形であるので、子供が何か一人で出来るとは思っていません。
子供は親がしてくれることにストレスを感じているのに、親は喜んでいると勘違いしているという食い違いが出てきますね。
親が何でもしてあげないと子供は何にもできないと決めつけているため、子離れが出来ないのも特徴です。
過干渉な親の特徴③親の言う事がすべて正しいと思っている
過干渉な親は子供の意見を聞きません。
子供にとっては「 親の意見や考え方が絶対正しい 」という揺るぎない確信を持っています。
例えば親から何か意見を求められたとしましょう。
基本的には子供は親が求める答えを回答してくれると思っています。
親が持つ常識や価値観を子供に植え付けていくのが特徴です。
過干渉な親の特徴④結果に執着する
過干渉な親は、子供の努力の過程というものを見る事が出来なくなっています。
【 出来た 】か【 出来なかった 】かの2択でしか子供の能力を判断してくれません。
結果としてスパルタ教育が成績に繋がったという家庭環境ならいいですが、過干渉な親は結果を出しても出さなくても子供を認めることは無いのでしょう。
過干渉な親の特徴⑤親が叶えられなかった夢を子供に強要する
過干渉な親は、子供に自己投影している場合もあります。
「 私には出来なかったけどあなたなら出来る 」という自信があり、子供がやりたくないと言っても受け入れません。
子供は親の過度な期待を無理やり背負わされ、ストレスを感じることで心が壊れていってしまいます。
過干渉な親の特徴⑥悪いのは自分以外の誰か
過干渉な親は、自分が悪い立場になっても謝ろうとしません。
もしかしたら悪い事をしてしまったという意識もないのかもしれません。
必ず自分以外の誰か、例えば学校の担任であったり、塾の先生であったり、子供の友達であったり、もしくは子供自身のせいにしようとする特徴があります。
過干渉な親の特徴⑦世間体を気にしすぎている
過干渉な親は、自分の子供がいかに素晴らしいかというのを他人に自慢することもあります。
逆に、親の意に従わずに育った子供は子供として扱われず、元々居なかったものとして考えるようになっていくでしょう。
自分が望まない子供の姿に育った場合、その存在を隠すような行動に出る特徴を持ちます。
過干渉な親が子供に与える影響
過干渉な親って、あまり子供には良くないみたいだけど・・・
何か影響があったりするのかな。
過干渉な親をもつ子供は、将来大人になってから大きな苦しみを抱えながら生活を送る事になるかもしれません。
※すべての子供がそうなるわけでは無く、あくまで実体験です。
相手の求める事をしなければいけないという強迫観念にとらわれてしまい、自分自身を犠牲にしていく行動をとってしまうようになります。
多くの子供は、成長していく過程で過干渉な親に対してストレスを感じるようになりますが、過干渉がずっと続いていく事によりうつ病などの精神的な病気や障害を発症する確率が高くなります。
私の場合は、うつ病や双極性障害という形で過干渉の後遺症が現れました。
具体的な子供への影響①決断力の低下
親がなんでも決めていたのですから、子供が自分で何かを決めるという事が難しくなってしまいますね。
大人になってもこの状態から抜け出せない場合もあります。
具体的な子供への影響②依存しやすくなる
親に洗脳されていた子供は、大人になって親から離れた時に誰かと一緒にいないと強烈な不安感に襲われます。
常に親の管理下に置かれていたので、また誰かに支配されていないと一人では行動が出来なくなってしまいまうのでしょう。
具体的な子供への影響③常に顔色を伺うようになる
親の求めるとおりに行動しなければいけなった為に、常に顔色を伺いながら、怒られないように又は嫌われないようにしながら過ごしてきた人もいるでしょう。
もしくは、もめ事を避けるためだけに自分の意見を隠す場合もあるでしょう。
このような行動は大人になってからも続くこともあります。
過干渉と毒親
過干渉な親の行動は、子供が望まないことを無理やりやらせているのですから、一種の虐待であると言えますね。
殴る蹴るなどの直接的な暴力による虐待ではなくとも、過干渉によるストレスや精神的なダメージというのは間違いなく存在し、将来うつ病などの精神疾患や障害を発症するリスクが高まります。
過干渉な親の言動として、基本的には「 子供のためを思って・・・ 」という理由付けがあるのですが、子供の存在を言い訳に親自身のための行動になってしまっていますね。
このような過干渉な親は【 毒親 】と呼ばれ、子供にとって悪影響を与える存在になっています。
【 過干渉な親の特徴と、子供に与える影響 】まとめ
過干渉な親は、間違いなく子供に悪影響を与えてしまっています。
フランスの哲学者にルソーという人物がいて、ルソーが書いた著書の中に【 エミール 】というものがあるのですが、その中の一節にこう書いてあります。
『 子供を不幸にする一番確実な方法は、なんでも手に入れられるようにしてやることである 』
過干渉という行動が、子供の成長を大きく妨げる原因の一つという事ですね。
親が子供を愛するという事は当たり前ですが、思っているほど簡単な事ではありません。
まずは、自分の親がどういう人間かを、子供の目から見極める必要がありそうです。
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