【 誰でも出来る自転車カスタム講座 】フェンダーのラップ塗装は超簡単!【 のすけ的アレンジ塗装 】
このブログを始める前に、私は自転車の事だけを話すブログを開設したことがあるんです。
見事に一週間で辞めてしまって、結局は自転車の事なんてろくに書いてなかったんですけどね。
でもやっぱり、せっかくのブログなので自転車の事も語りたい!
ということで今回は、簡単だけど個性的なカスタムが楽しめる【 ラップ塗装 】のお話です。
・ちょっとだけ自転車をカスタムしてみたいんだけど、簡単なものはないかな?
・人とは違う塗装をしてみたい。
・自転車が好きでたまらない!
そんな考えをもった、あなたのための記事!
【 誰でも出来る自転車カスタム講座 】ラップ塗装とは?
ラップ塗装とは、文字通りキッチンで使う【 ラップ 】を使って塗装をする方法です。
「 Hey Yo!!! チェケラー!! 」とか言いながらノリノリで塗装をするスタイルの事ではありません。
多分そいつは、【 天使にラブソングを2 】に出てくるスケッチみたいなやつですね。
【 天使にラブソングを 】は2の方が好きです。
話が脱線しましたね。
ラップ塗装をするとこんな感じに仕上がります。
バイク塗装のプロがラップ塗装をするとこうなる 前半 ‐塗装手順解説‐
独特の模様が浮かび上がって綺麗ですね。
これはバイクのタンクの塗装ですが、塗装のプロの方の動画なのでかなり本格的。
こちとら素人ですから、もっと簡単に安く仕上げていこうと思います。
【 誰でも出来る自転車カスタム講座 】フェンダーのラップ塗装の準備
今回ラップ塗装していく自転車のフェンダーがコチラ。
ちょっとわかりづらいですが、20インチ用で元々は真っ白なリアフェンダーです。
この画像は白いフェンダーに、艶消しの黒を塗ったところ。
塗装にダレがありますが、これは失敗例です。
しかも、裏を塗るのを忘れております。
夜中に月あかりを頼りに無理やりスプレーを吹き付けるとこうなりますので、真似しちゃだめですよ。
塗装は明るいところでやりましょう。
ラップ塗装で準備する物
下地用
・サンドペーパー( 粗目 )
・パーツクリーナー/シリコンオフ/洗浄シンナー
塗装用
・スプレー缶( 艶ありの黒 )
・スプレー缶( シルバー )
・スプレー缶( 艶ありのクリヤー )
・ラップ
・ニトリル手袋
ラップ塗装前の下地作り
つやつやのフェンダーにいきなりスプレーを吹き付けても、きれいに色が乗りません。
まずは【 足付け 】という作業を行います。
足付けとは、塗装する面をサンドペーパーで削りざらつかせて、上からかぶせる塗料との密着性を上げる作業の事を言います。
足付けをしないでそのままスプレーを吹き付けてしまうと、爪で擦っただけで簡単に剥がれるぐらい弱い塗装になってしまいます。
細かいところまでがっつりペーパー掛けをしましょう。
ここだけは手を抜いちゃダメですからね。
サンドペーパーに番号がありますが、目の粗さを数値化したもので、下地作りには400番~600番あたりを使うのが一般的。
今回塗装する自転車のフェンダーは錆びもあったので、もっと荒い240番でゴリゴリ削った後に400番をかけています。
サンドペーパーはバラで買わずにセットになっている商品がおすすめ。
上の画像にある通り、一発目のスプレーで失敗しているので、段差を消しつつ全体にペーパーをかけた状態がコチラです。
まだ下地作りは終わってませんよ。
隅々までペーパー掛けが出来たら、【 脱脂 】をします。
ペーパーをかけた削りカスもそうですが、素手でベタベタ触ったフェンダーには手からにじみ出る皮脂がべっとり。
この油やゴミを落とすのが脱脂という作業。
用意する物の中に【 パーツクリーナー/シリコンオフ/洗浄シンナー 】とありますが、どれを使っても脱脂は出来ます。
食器用洗剤でゴシゴシ洗っても脱脂は出来ますが、乾かすのが面倒なのでおすすめはしません。
ちょっとだけ塗装してみたい人向けの脱脂剤なら
こういうシートタイプが一番安く買えます。
パーツクリーナーも安いですが、これは本来塗装用では無いので代用品として考える方が良いですね。
洗浄シンナーはラッカーシンナーとも言います。
シンナーですから扱いには注意が必要ですが、塗装で手が汚れても雑巾にちょっと染み込ませて拭くだけである程度落ちますので、個人的にはシンナーがコスパ最強。
綺麗に拭きあげて脱脂が出来たら、下地作りは終わり!
超きれいに仕上げたいなら、脱脂後にサフェーサー( 通称サフ )という下地材を吹き付けるのですが、今回はやりません。
サフ買うと出費がかさむし、めんどいし、使わなくても綺麗に仕上がるし。
ですが、パテで補修とかしてる場合はサフは絶対必要。
【 誰でも出来る自転車カスタム講座 】フェンダーのラップ塗装
ここからがラップ塗装の本番です。
まずはニトリル手袋を装着しましょう。
せっかく脱脂したのに、素手で触ってしまったら意味がありません。
まずは下地に艶ありの黒を吹きます。
スプレーでうまく塗るコツは欲張らない事。
薄く、2回~3回にわけて重ね塗りをしていきます。
欲張って1回で綺麗に塗ろうなんて思っちゃだめですよ。
失敗例が上の画像にあるんですから。
なぜ私は下地に艶消しの黒を塗ったのかと申しますと、手元に艶ありの黒が無かったから。
ただそれだけ。
わざわざ艶ありの黒を買うという選択肢はありません。
どうせ仕上げに艶ありのクリヤーを塗るので関係ないんです。
今回私はダイソーの小さいスプレーを使いましたが、重ね塗りをすると量が足りないので最初から大きいものを買った方が良いですね。
ちなみに、スプレー缶で塗装をするときノズル先が思っていた方を向いてなかったり、指が疲れたりするんですけど、そんな時はスプレー缶用のグリップトリガーを使うと良いですよ。
綺麗に黒が塗れて乾燥が終わったら、シルバーのスプレーとラップを用意します。
ここで覚えておきたいのが、ラップ塗装には2種類の方法があるという事。
①全体にシルバーを吹いて、乾く前に上からラップをかけて模様を作る方法。
②くしゃくしゃにしたラップにシルバーを吹き付けて、そのラップを塗りたい面にトントンする方法。
①の方法は上に紹介した動画のやつです。
今回はフェンダーを固定しておく装置が無く手持ちで作業するので、②のトントン方式でラップ塗装を行います。
まずはラップを適当な大きさに切って、おにぎりを食べ終わった後のゴミのようにクシャクシャにします。
クシャクシャのラップに軽く2~3回シュッシュッとシルバーを吹き付け、手早くフェンダーにトントンと。
これを全体的に繰り返していくとこうなります。
テキトーにやってもそれっぽくなるのが面白い。
ちなみに、真ん中は後から少しアレンジするのでマスキングで塗装が入らないようにしてあります。
ラップにシルバーを吹き付けすぎると、トントンしたときにベタっとシルバーがくっついてしまって綺麗な模様になりません。
また、小刻みにトントンしすぎるとラップの模様が細かくなりすぎて、せっかくの模様がつぶれてしまうので注意しましょう。
より不規則な模様にしたいのであれば、毎回ラップを交換するのがおすすめ。
上の紹介動画にあるように、ラップ塗装の模様に色を付けたい場合は、クリヤーの前にキャンディカラーのスプレーを吹きます。
しっかり乾いたら、上からクリヤーを吹けば簡単なラップ塗装フェンダーの完成です。
【 誰でも出来る自転車カスタム講座 】フェンダーのアレンジ塗装
上にも書きましたが、真ん中をマスキング処理しているため、この部分だけラップ塗装が入っていません。
この部分にアレンジを加えていきます。
アレンジのテーマは【 和風な派手さ 】
ということで用意したのがコチラ
100円ショップのセリアで買った、ネイルアート用品たちです。
一番右にあるのが、金箔風ホイル。
和風で派手と言ったら金箔。
オレンジっぽいのが少し気になりますが、これを見かけたときから「 何かに使えないかなー 」と気になっていたのですよ。
今回、ネイル用品と自転車のフェンダーと見事に融合させますからね。
まずは金箔を貼っていくわけですが、帯状に貼ってしまったらゴールドで塗装したのと変わらなくなるので、まだらに張り付けていきます。
接着剤の代わりは、ネイル用のトップコート。
後から気づいたのですが、このトップコート、下地の塗装を侵食するんですね。
そこまで深く考えてませんでしたから、ちょっと誤算でした。
とにかく、侵食された部分が傷つかないようにピンセットと指でやさしく張っていきます。
金箔を貼り終わったフェンダーがコチラ
ちょっと和風な感じになってきたんじゃないでしょうか。
トップコートがはみ出ているところは、最後に吹くクリヤーと同化するので気にしません。
表面に金箔の凹凸があったり、ちゃんと貼れていない部分があったりするので、指や柔らかい刷毛で撫でて、余分な部分を落としていきます。
もう一つアレンジを加えたいので、ラップ塗装部分にマスキングをします。
次のアレンジに使うのがコチラ
画像左側のネイル用ラメパウダーです。
このラメパウダーを刷毛に着けて、優しく振り落とすとラメ塗装になるんですよ。
ラメ入りのスプレーを使った方が楽なんですが、刷毛を使った方が不規則で手作り感が出るので、あえて面倒な方法を使います。
というか、こっちの方が安上がり。
まずは、金箔を貼った面にクリヤーを吹きます。
クリヤーが乾かないうちにラメを落としていくんですが、注意しないとラメパウダーが1カ所にどさっと落ちて取り返しがつかなくなります。
その失敗例がコチラ。
明らかにキラキラしすぎている場所がありますね。
私がへたくそなんじゃありませんよ?
失敗例を見せるために、あえてやったんですからね。
あー、やっちゃったなー。
綺麗にラメが入るとこんな感じ。
ちょっとわかりずらいですかね。
実際には星の海みたいで、もっときれいに見えるんですよ。
ある程度乾いたらマスキングを剥がして全体にクリヤーを吹きます。
クリヤーも2回~3回重ね塗りしましょうね。
金箔も剥がれにくくなりますし、塗膜が厚くなってきれいに仕上がります。
完成したフェンダーを取り付けるとこんな感じ。
我ながら上出来である。
和の高級感が出ていると勝手に思っている。
自転車だけではなく、カスタムなんて自己満の世界ですからね。
自分がカッコいいと思えば、それが正解です。
自転車カスタムの世界に、整備不良以外の間違いなんて無いんだぜ!
【 誰でも出来る自転車カスタム講座 】フェンダーのラップ塗装、まとめ
今回の【 フェンダーラップ塗装カスタム 】にかかった費用は約1,000円程。
道具を一から揃えるとなるともう少し高くなりますが、費用を抑えたければ大体の物は100円ショップで揃います。
高級なパーツを買って他の人と同じようなカスタムになるよりは、安上がりで個性的に仕上がりますね。
今回のラップ塗装で使った黒とシルバーという組み合わせは、定番というだけで「 絶対この色でやらなければいけない 」というものではありません。
基本的にラップ塗装は、今回私がやらなかったキャンディーカラーによる色付けをする事がほとんどなので、その発色を良くするために黒とシルバーを使うというだけです。
シルバーなどのメタリック系カラーを使わずに、ソリッドカラーだけで仕上げるラップ塗装もあります。
例えば
・黒ベースに黄色のラップ塗装で毒々しい蛇の色のイメージ
・黒ベースにグレーと白の2色を使ってレオパード風
・タンカラーベースに黒と深緑で迷彩風
のように、イメージを膨らませることで面白いオリジナルの模様パターンが出来るかもしれません。
人とはちょっと違う個性的なカスタムを楽しみたいなら、ラップ塗装は超おすすめですよ。
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