【生きづらさの原因】アダルトチルドレンを知っていますか? 2020/01/26 更新

 

2020/01/18 機能不全家族についての記事を追加

2020/01/19 タイプ別のアダルトチルドレンの特徴の記事を追加

2020/01/26 【アダルトチルドレンうつ病】の項目を追加

 

 

【生きずらい】と感じたことはありませんか?

 

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日常生活をただ普通に過ごしていきたいだけなのに、何故だかわからないけど「生きづらい」

そんな事を思ったことはありませんか?

「生きづらい」というワードが頭に浮かばなくても、「私だけ他の人とは違うように感じる」

このような思いを感じた事はありませんか?

私も「生きづらさ」というものを10年ほど前から感じ始め、周囲との差や違和感を覚えるようになりました。

その「生きづらさ」を感じる原因は、あなたの幼少期から大人になるまでの間の、親の存在や家庭環境が影響しているかもしれません。

 

 

アダルトチルドレン】とは

 

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今広く認識されつつあるアダルトチルドレンとは、機能不全家族】【機能不全家庭】と呼ばれる環境で育った【大人】のことを意味します。

元々はアメリカで生まれた言葉で、『親がアルコール依存症であり、その家庭で育って成人した人』を指すケースワーカーなどの間の隠語だったようですが、時間とともにアルコールに限らず薬物依存や虐待を行う親元で育った場合も同じ様な問題を抱えることがわかり、その後日本にアダルトチルドレンという言葉が入ってきました。

その際に機能不全家族という部分で親子関係や家庭環境のトラウマなども含んだ広い意味として広がりました。

親子関係のトラウマの一例としては、過干渉やネグレクト、アルコールや薬物だけではなくギャンブルやセックスなどの依存症、精神的身体的虐待などが含まれます。

 

機能不全家族とは

機能不全家族についてまとめました。

機能不全家族】と【毒親】という2つのワードは密接な関係を持っています。

毒親が子供の心にどれだけの傷や障害を与えることになるのかを理解すると、機能不全家族というものもわかりやすくなると思います。

下の記事をご覧ください。

 

 

間違った認識の【アダルトチルドレン

 

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上に書いたように機能不全家族】【機能不全家庭】で育った【大人】アダルトチルドレンと呼びますが、日本で広まった際に多くの書籍やメディアで取り上げられたようですが、日本人は横文字が大好物ですから「アダルトチルドレン」を一つの単語として理解せず、【アダルト】と【チルドレン】をそれぞれの単語として理解し、それをただ組み合わせたものとして『子供っぽい大人』という認識も多く広がりました。

確かに、子供の頃から刷り込まれた生き方を大人になっても継続している事実がありますから『子供の様にふるまっている』という認識の仕方は正反対のものではありませんが、明らかに本来の意味とはかけ離れたポップなイメージを連想してしまうものであり、間違った意味のまま使い続ける事は避けていただきたいです。

アダルトチルドレンは、子供の様にふるまっているわけでもなく、子供っぽい性格の大人でもなく、ベイビーフェイスなわけでもなく、親や環境によって呪いをかけられたまま大人になってしまった人たちの事です。

 

 

アダルトチルドレン】は病名ではない

 

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どこからどこまでが【機能不全】なのかという定義が曖昧なまま世間に広がってしまったため、精神医学会からアダルトチルドレンという言葉自体が排除されている歴史があるようです。

確かに、他所から見れば普通の家庭でも蓋を開けてみれば大きな問題を抱えていたというケースは珍しくないと思います。

ですが、何をもってして普通なのかと聞かれればそこには疑問が生まれてしまいます。

普通な家庭なんてないと言ってしまえばそれまでですし、子供から見れば親や家庭環境そのものが自分の世界であり、そこに疑う余地はなく、他所と比べられるようになるほどの自我が芽生えた頃にはすでに呪われている場合もあるでしょう。

トラウマの部分だけを切り取ってみても人それぞれに多様な物語があるように、診断としての決め手にはならず、また、アダルトチルドレンは大人になってある程度の社会経験を経てからから気づくものであり、子供の頃のトラウマの話にどこまで確証が持てるのかも判断しづらいということもあるようです。

この様な曖昧さから、診断や病名ではなくあくまで自己認識として【アダルトチルドレン】という言葉が使われています。

 

 

アダルトチルドレン】のチェック

 

チェック

生きづらさを感じてる人は多いと思います。

【機能不全】という言葉の曖昧さから、「もしかしたら自分もアダルトチルドレンなのかも」という思いも出てくると思います。

ネット上には数多くのセルフチェックサイトがあり、簡単に自分がアダルトチルドレンなのかどうかを判断することが出来ますが、その多くは精神科医や専門家などがかかわっているわけではなく信憑性に欠けるようです。

現段階でもアダルトチルドレン傾向を診断する項目は研究途上であるようです。

科学的に論文に掲載されたチェックリストには以下のものがあります。

  1. □私は正しいと思われることに疑いをもつ
  2. □私は最初から最後まで一つのことをやり遂げることが出来ない
  3. □私は情け容赦なく自分を批判する
  4. □私はなんでも楽しむことが出来ない
  5. □私は自分のことを深刻に考えすぎる
  6. □私は他人と親密な関係をもてない
  7. □私は自分が変化を支配できないと過剰に反応する
  8. □私は常に承認と称賛を求めている
  9. □私は自分と他人は違っていると感じる
  10. □私は過剰に責任を持ったり過剰に無責任になったりする
  11. □私は忠誠心に価値がないことに直面しても過剰に忠誠心をもつ
  12. □私は衝動的である。行動が選べたり結果を変えられる可能性があるときでも、お決まりの行動をする。その衝動性は混乱や自己嫌悪や支配への喪失へとつながる。そして、混乱を収拾しようと、過剰なエネルギーを使う

以上12個の項目のうち、「はい」は2点、「どちらでもない」は1点、「いいえ」は0点で採点し、合計点数が12点以上の場合アダルトチルドレンの可能性が高いといえるようです。

ちなみに私は17点でした。

論文に掲載されているような内容なので、言葉の使い方が固く意味が理解しづらいですが、アダルトチルドレンはあくまで『自己認識』ですので、正式に当てはめてみる必要もないのではないかという思いもあります。

それこそ、使いやすく自分が「こっちのほうが当てはまっている」と思えば、そちらを信用するのも一つの手です。

生きづらさを感じる原因がアダルトチルドレンだったからというところに結び付き、それを受け入れることは親や環境から受けた呪いや支配から抜け出すことの最初の1歩です。

実際に機能不全家族だったかどうかが問題なのではなく、「アダルトチルドレンが原因だったのか!」と、認識し自分を変えていこうとすることが生きづらさか抜け出すことになるのだと思います。

 

 

アダルトチルドレン】に対する、のすけ的考察

 

アダルトチルドレンは病名でもなく医師に診断をもらえるわけでもありません。

したがって、アダルトチルドレンだから治療してほしい、薬が欲しいといってもなかなか難しい問題です。

20代後半から40代にかけて気づく方が多いアダルトチルドレンですが、気づくまでの間はずっと「生きづらさ」というものに悩んでいることは間違いないはずです。

私は今30歳であと数日で31歳になります。

私自身アダルトチルドレンという言葉は最近知り、この記事を書こうと思い立ちました。

高校を卒業してから、周囲との違いに気づき始め、これは性格的な問題なのか、心が弱いだけなのかとひたすらに自分を責める日もありました。

うつ病が関係していたり、もしかしたら発達障害なのではないかと疑いを持ち始め死にたくなる日もありました。

アダルトチルドレンが病気ではないにしろ、苦しい毎日を過ごしていたことは事実です。

人と関係を持つことが苦手で、そのうちに人が嫌いになっていき、疑心暗鬼に襲われ、それでも承認欲求が高く、がむしゃらに自己犠牲的になり、今では外に出ていくことすら怖くなっています。

私の場合躁うつの症状もあるのでしょうが、アダルトチルドレンだったのか!原因がわかってよかった!」というわけではなく、アダルトチルドレン?親や家庭が原因?そんなのは最初からわかってたけど、そこを否定して生きてきたの!親に心を消されない様に頑張ってきたの!」という気持ちなのです。

親の存在を否定することは、強烈にその存在を思い出すことであり大きなストレスになります。

できるだけそこを避けて何とか今日まで生きてきたというのに、じゃぁ今までの10年間はなんだったのか?と、さらに自分を否定する材料にもなってしまいました。

頭では病名では無いということは理解できます。

ですが、心はそこに追いついていきません。

私が最初にうつ病と診断を受けたときは心が少し楽になりました。

それは、私は病気であり治療しなければならないという、ある種のレッテルをいただいたからです。

人それぞれ感じ方は様々でしょうが、今まで感じてきた違和感の正体がうつ病であるなら、ではそのうつ病の原因は何だったのかということは探らずとも回復に向かうことができます。

ですが、アダルトチルドレンは違います。

あの忌々しい日々を思い出さなければいけないのです。

これは恐怖であり、怒りであり、悲しみでもあります。

病気であったほうがいくらかましだったなと思えるほどに苦しくつらいことなのです。

どうか、アダルトチルドレンがもっと広くもっと深く認識されることを切に願います。

そして、どうか正しい診断が出されるようになる日を心から望みます。

 

 

のすけの家庭環境の場合

うつ病発症の経緯というタイトルですが

下にある記事を読んでいただければ、一例として毒親がどんな存在であるのか

そして、アダルトチルドレンであることを認識しなければいけないような家庭環境にあったことがわかると思います。

現段階では高校生までしか書ききれていませんが、今の年齢に至るまで随時追加していく予定です。

 

 

アダルトチルドレンうつ病

 

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アダルトチルドレンだと理解できた頃には、すでにうつ病を発症している場合も少ないでしょう。

アダルトチルドレンであることは将来うつ病やその他の精神障害の発症にもかかわってきます。

実際に病気を発症する前に自分がアダルトチルドレンだと理解できていれば、違った結果になるかもしれません。

また、うつ病に対する理解は病気になった本人以上に、周りのサポートする人や同じ環境で過ごす人の方がより深く理解しようとしなければなりません。

うつ病は甘えでも怠けでもなく、とても苦しい病気なのです。

 

 

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