【読書案内】今の人生は楽しいですか?『PLAY・JOB』ポール・アーデン

【 PLAY・JOB/ビジネスを遊びに変える発想術 】ポール・アーデン

 

本

今回紹介するのはポール・アーデン著の【 PLAY・JOB 】です。

どんな仕事においても、長い年月を同じ環境で過ごすことで一種の「 パターン 」を感じるようになりませんか?

 

ここであなたに質問します。

 

明日、朝起きて出社し仕事をこなして家に帰るまで、出来るだけ細かく想像してみてください。

出来るだけ細かくですよ。

 

想像できましたか?

どうですか?

おそらくですが、簡単にイメージできてしまったのではないでしょうか?

細かくという指定をしたにもかかわらず、その細部に至るまで容易にイメージが出来てしまっていませんか?

 

あなたは自分の意志で行動しているはずなのに

まるでロボットのように、パターン化された毎日を過ごしているのです。

 

どんなに好きな仕事でも、どれだけ作業をこなしても

パターン化した物事を進めるほどつまらないものはないはずです。

 

誰しもがクリエイティブな発想を持てるわけではありません。

ですが、誰しもがクリエイティブな発想を求めることは出来ます。

 

ポール・アーデンはイギリス出身の天才クリエイターとして数々の伝説を残している人物です。

 

この本を読むことは彼の脳内を覗き見る良い機会です。

今の人生がつまらないものだと感じているなら、すぐにでもこの本を読むべきです。

 

 

あなたは「 まともな人間 」ですか?

 

今の仕事や人生に満足しているなら、きっとあなたはまともな人間なのでしょう。

きちんとした人生設計があり、貯金もあり、老後には少し不安があっても、おそらくは子供や孫と幸せに暮らし80歳か90歳くらいでお墓に入る。

いいじゃないですか、とても幸せそうに見えますね。

 

多くの人は「 まとも 」であろうとします。

それが昔から決まっていたことのように安定を求めます。

ですが、まともであることは安定なのでしょうか。

 

 

あなたには尊敬できる人物はいますか?

尊敬ではなくても、目を奪われるような気になる人でもいいです。

その人はどんな人ですか?

 

魅力的な人物というのは、往々にしてまともとは言えません。

例えば、今子供から大人まで絶大な人気を誇るYouTuber達ですが、彼らはまともであればあるほどつまらない動画を作りつづけ消えていくことになるでしょう。

魅力的であり続けるには、どこかクレイジーであり、セクシーであり、非常識であることが必要なのです。

これは有名人や芸能人だけに当てはまることではありません。

あなたがもし真に安定を求めるのならば、まともであろうとすることは非常に危険な考えなのです。

 

この本では、偉大な人物はなぜ偉大な功績を残したのかということが書いてありますが

それは単に論理的ではなく、決定的な実例と何か心が自然と動かされるような言葉と写真で表現されています。

そして著者のポール・アーデン自身がまともではなかった事でこの本の実用性が裏付けられているのです。

 

 

矛盾という名の本

 

この本は矛盾そのものです。

私自身この記事を書くにあたって表現に悩みました。

 

自分の世界は自分が選択した通りに動いています。

自分が選択しなかった選択肢を選んだ世界はこの世には存在しません。

ですが、自分が選ばなかった選択肢を選んでいたらどうなるか、ということは考えます。

どうすることもできないのに考えてしまうのです。

何故ですか?

それは後悔でしょうか?

人間的な本能でしょうか?

当たり前だと思っていたことは、当たり前ではないかもしれないということは、私たちは知りません。

そんなことは誰も教えてくれないのですから、知らなくて当たり前ですし、知らないことは知ろうとする事もできません。

あなたは、この本を読めば読むほど矛盾を感じることでしょう。

答えは、この本を読み終わったその先に待っています。

 

 

余計な説明はするな

 

これは、この本に書いてあるタイトルから引用しました。

説明とは、この本がどんな内容の本であるか、誰が書いていて、どこから出版されていて、読んだ人にどんな影響があって・・・

まぁキリがありませんね。

説明をすればするほど、その物が陳腐に、そして難しいものに見えてきてしまいます。

この本は難しいものではありません。

そこら辺に積み重なっているやたら文字数の多い本とも違います。

 

一つの台詞と

一つの写真と

そして疑問と答えが書いてあります。

 

そして、あなたはこの本を購入し読むだけです。

簡単でしょう?

 

 

まとめ

 

この本のタイトルは【 PLAY・JOB 】です。

JOBとは仕事の事ですが、これは単なるビジネス書ではありません。

むしろ、ビジネス書とはまるで逆の方向性にあるものかもしれません。

上にも書きましたが、この本は矛盾です。

ですが、この本を読んだその瞬間からあなたはとてつもない魅力を秘めた人物になる事でしょう。

今まではモノクロで単調なつまらない世界が、とても刺激的で危険なものへと変貌するのです。

あなたはもう「 まとも 」ではいられなくなります。

 

 

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