【受験対策】試験前に部屋の掃除をしてしまう心理とは

 

 

1.試験前なのに何故か掃除を始めてしまう

 

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「明日は大切な試験」なのに何故か勉強に集中が出来なくなり、そわそわして机の整理や部屋の掃除を始めてしまう。

そんな経験はありませんか?

本来なら勉強に集中して、万全の体制で試験に臨みたいものですが、わかっているのにどうしても集中できないのにはちゃんとした理由があるのです。

 

 

 

2.試験前に掃除を始める心理とは

 

掃除

試験前に掃除を始めてしまう心理的要因は大きく2つの理由が挙げられます。

  1. 「失敗したときの言い訳」
  2. 「モチベーションの低下」

以上の2つが基本的な心理要因であるといえます。

 

 

2‐1.セルフ・ハンディキャッピング

 

セルフ・ハンディキャッピングという言葉を聞いた事はあるでしょうか。

セルフ・ハンディキャッピング」とは自分がやってきた事に対し自信が無く、行動を起こす事に何らかのハンディキャップがあった事を主張したり、自分でハンディキャップを作り出してしまう事を言います。

つまりは①の「失敗した時の言い訳」を自分で作ってしまっているということです。

もしテストで良い成績をとれなくても、その原因として「掃除」「片付け」というのは丁度良い言い訳になるのです。

「本来のパフォーマンスが発揮できなかった」という状況において、その原因は出来るだけ正当な物でなければ言い訳にはなりません。

部屋を掃除する事は悪い事ではありません。悪い事はしていないと思う事がポイントとなり、自分にも他人にも言い訳がしやすくなってしまうのです。

 

 

2‐2.先延ばし行動

 

現実逃避などにみられるように、本来やらなければいけないと判っていながらも後回しにしてしまう事は、心理学の世界では「先延ばし行動」と呼ぶそうです。

私は心理学者ではないので詳しく解説する事はできませんが、「先に延ばす」「後回しにする」という行為は「モチベーションの低下」から来るものだと思います。

「楽しい事」「やりたい事」が目の前にあれば、それは積極的に取り組む事が出来るでしょう。

逆に「苦しい事」「つらい事」「やりたくない事」に対しては、出来るだけ避けたいと思うのが人間の心理です。

試験前に勉強以外のことが手につくということは、勉強がつらくてつまらないものだと認識しているため、勉強に対してモチベーションが下がっているということになります。

 

 

 

3.部屋を掃除するメリット

 

散らかった部屋で集中するというのはとても難しいことです。

脳に伝わる情報のうち、ほとんどが視覚から得られています。その視覚から得る情報は多すぎると脳が処理しきれなくなってしまいます。

パソコンの動作が重くなっているようなイメージをしてもらうとわかりやすいかと思います。

極端な話をしてしまえば、勉強に集中したいのであれば勉強に必要な物意外は全てシャットアウトするのが理想ですが、中々難しいですよね。

気分的な問題だけでなく、脳科学から見ても綺麗に片付いた部屋の方が集中出来るということです。

 

 

3‐1.部屋の掃除は頭の整理

 

掃除や片付けという行為自体が、頭の中を整理する事にも繋がります。

部屋と心は繋がっているという記事を書きましたが、頭と心も繋がっています。

【部屋の掃除=心の整理=頭の整理】

この方程式は覚えておいて損はありません。

勉強しようと思っていても、どうしても集中出来ないのであれば、それは頭の中がごちゃごちゃに散らばってしまっているのです。

窓を開けて新鮮な空気を取り込み部屋を掃除して机の上を片付けましょう。

自然と集中力が上がるはずです。

 

 

 

 

4.デメリットもある

 

リスク デメリット

部屋を掃除するということは悪いことではありません。

ですが、大切な試験前ということを忘れてはいけません。

その試験が人生を左右する物ならなおさらです。

 

 

4‐1.時間がかかりすぎた

 

時計 時間

あまりにも部屋が汚い場合には、それに見合った掃除の時間が必要になります。

勉強に集中するために掃除をしているのに、勉強時間より掃除の時間の方が長くなってしまうと何の意味もありません。

 

 

4‐2.掃除が目的になってしまった

 

ゴール

本来の目的は勉強に集中する事です。

決して掃除をする事が目的でもゴールでもありません。

部屋が綺麗になってすっきりしたなら、必ず勉強にも集中出来るはずです。

 

 

4‐3.思い出に浸ってしまう

 

思い出

部屋を掃除していると、思いもよらない品に出くわす事があります。

無くしていたと思っていた物が出てきたり、卒業アルバムや思い出の写真、いつ買ったか判らない謎の物などなど、これら1つ1つに時間をとられていては勉強する時間がなくなってしまいます。

思い出に浸るのは結果を出してからにしましょう。

 

 

 

5.大掛かりな掃除は必要なし

 

机

部屋全体を掃除してしまうと、どうしてもある程度の時間がかかってしまいます。

限られた時間の中で効率よく勉強に集中するには大掛かりな掃除をする事はもったいないですよね。

そこでポイントとなるのが「机の整理」です。

【部屋の掃除=心の整理=頭の整理】の方程式に当てはめると、部屋を机に置き換えるだけです。

基本的に勉強をする場所といえば机の上だと思いますが、机の整理をするだけでも頭の中はすっきりするはずです。

 

 

 

6.追い込まれ効果

 

時計 時間

これは人によりけりですが、追い込まれた状況下で大きくパフォーマンス能力が上がるという場合があります。

「時間が無い」という状態から得られるモチベーションには2通りあります。

  1. 時間が無い→もう無理だ、間に合わない、あきらめよう
  2. 時間が無い→集中しよう、やれるだけのことはやろう

①の場合は文字通り挫折してしまっていますが、②の場合は時間が無い事でさらに集中しようという意識が生まれます。

結果として長い時間ダラダラと勉強していたときよりも、追い込まれて集中力が上がっていたときの方が良い結果が得られる場合もあります。

 

 

 

7.ゴールを明確にすること

 

目的 目標

「自分は何のために今こんなにも一生懸命になって勉強しているのか」ということは常に意識しておくべきです。

「何のために勉強をしているか」を知っているのと知らないのとでは、将来に大きな差が生まれます。

常に意識しておく事に不安があるなら、紙に書いて目に入るところに張り出しておきましょう。

上に書いたように視覚から入る情報は脳に多くの情報を与えます。

自分の目指すゴールを書き出し、それを毎日目にする事によって目的や目標を見失わずに前に進む事ができるでしょう。

 常に勉強する場所は常に良い環境にしておく事が、集中するためには必要不可欠なのです。

 

 

 

 

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