【クリスマスだけど・・・】うつ病の相手へのプレゼントはどうするか考えてみる

 

1.プレゼントしたい相手がうつ病

 

クリスマス プレゼント

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最近は一段と寒くなり、世間はクリスマスムードが高まってきていますね。クリスマスといえばプレゼントですが、この記事を読んでくださっているということは、あなたもクリスマスプレゼントをどうしようか悩んでいるのでしょう。相手の事を考えてプレゼントを考える時間は大変幸福なものであり、プレゼントを受け取った側も自分のことを考えて選んでくれたことを思うと、凄く暖かく幸せな気持ちになります。

では、そのプレゼントを贈りたい相手がうつ病であった場合はどうでしょうか。

相手がうつ病である場合だと、何も気にせずプレゼントを贈るのは少し気が引けるという方もいらっしゃるようで、プレゼントを送る派と何もしない派に意見が分かれているようで、やはりうつ病と聞くとどう接していいのかわからず悩んでしまうようです。

ですがこれらの意見の別れは、うつ病という病気を一くくりにして考えてしまっているために起きている問題だと思います。現役でうつ病である私が思うに、うつ病という病気を少しでも噛み砕いて理解する事が出来ていれば、そこまで深刻に悩む必要も無いのではないかと考えます。

 

 

2.相手の状態を理解する

 

理解 共感 パートナー

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まずはうつ病という病気を理解する事が必要不可欠です。

うつ病の症状には段階がありますが、下記の記事で触れていますのでご覧ください。

nosuke1989.hatenablog.jp

うつ病の症状には3段階存在し、「病初期」「回復期」「維持期」と別れています。「回復期」ではうつ病の症状が軽く体調のいい日もあり「維持期」では完治とは言わないまでも、再発等に気をつけてさえいれば通常の生活に戻れるような段階であります。相手の症状が「維持期」に入っていれば大きく気を使うこともないでしょう。「回復期」では相手の状態を知り見極める事が大切です。「病初期」ですが、現在うつ病を患っている人すべてがずっとこの状態にあると思っている人が大変多いです。確かに病初期では人と接する事自体が困難であったりするため、多くの方に重く受け止められがちですが、適切な治療や投薬を行う事によって回復する病気であるためうつ病が治るまでは連絡はとらない方がいい」などとは絶対に勘違いしないでください。

 

 

3.どんなプレゼントがいいか

 

プレゼント 贈り物

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調べていく中で、具体的なプレゼント内容として「癒し」「ヒーリング効果」などのストレスを軽減させる事を目的としたプレゼントを選ぼうとしている方や薦めている方が多く目に付きました。確かにうつ病の発症にはストレスが大きく関係していることに間違いは無いと思います。それに、そういったプレゼントを選ぶことによって、うつ病の回復を願っているメッセージを間接的に伝える事もできると思います。

ですが、もう少し相手の事を考えてみてはいかがでしょうか?

うつ病という言葉に振り回されて、プレゼントというものの本質を見失ってはいませんか?

そのプレゼントを贈りたい相手には、うつ病になっていたとしても好きなものや趣味等があったりしませんでしたか?

決してストレスを軽減させるものを選ぶ事を否定しているわけではありませんし、もしかしたらそれがうつ病の症状を軽くしてくれるのかも知れません。しかし相手の事を少しでも深く理解しているのであればうつ病というレッテル」を貼らずにプレゼントを選んでみる方が良いのかも知れません。プレゼントを贈りたいと思うほど近しい関係なのですから相手の気持ちに寄り添って考えることは、そんなに難しい事ではないはずです。

もう一点、これは私の個人的な意見なのですが「うつ病の関連書籍をプレゼントに」という方も中にはいるようでした。私、これはやめた方がいいと思います。本人はその書籍を読む以前から既に苦しんでいて、うつ病に関する知識はあなたよりも経験している本人の方が深く重いです。それに「もっと早く治るように」のようなメッセージ性を感じられると焦りに変わってしまい、うつ病の症状を悪化させる恐れがあります。

 

 

4.贈ってはいけないプレゼント

 

お酒 アルコール

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結論を先に言いますと「お酒」です。投薬治療をしている場合アルコールを摂取しないよう制限がある場合がありますので、いくら相手がお酒好きの方であってもこれには注意が必要です。

また、うつ病になっている人は不安感から少しでも逃げるためアルコール依存症になりやすいとも言われています。寝かせておくことが楽しみの一つでもあるワインなどでしたら話は少し違うのでしょうが、うつ病が治るその日まで我慢して、お祝いとしておいしいお酒を飲みましょう。

 

 

 

5.リアクションなどに期待しない

 

苦笑い 作り笑い

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プレゼントを贈る場合、受け取ってもらった瞬間の笑顔や驚いたリアクションが嬉しいものだと思いますが、うつ病発症後は喜怒哀楽の表現が難しかったり表情が乏しかったりするものです。あなたが思ったようなリアクションが貰えなかった場合「せっかくプレゼントしてやったのに嬉しくないのかよ」の様な事を感じてしまう可能性のある方はプレゼントする事自体を避けていたいただいた方がいいかもしれません。プレゼントを贈りたいという気持ちは尊重されるべきですが、うつ病であることを忘れてしまうと贈る側も受け取った本人もどちらも悲しい思いをする事になりえます。純粋に「贈りたい」「渡したい」という気持ちが大切なのです。

また、プレゼント自体受け取る事が出来ない場合もあるでしょう。このような場合も無理に押し付けたりはせず、一旦持ち帰って様子を見るぐらいの心の余裕をもたれたほうがいいかと思います。

 

 

 6.まとめ

 

クリスマス プレゼント

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プレゼントを貰えばきっと喜ぶだろうという固定概念は一旦置いておきましょう。

うつ病の私が思うに、プレゼントを贈るという行為は「物が嬉しいのではなく、自分を思い考える時間があった事が嬉しいのだ」ということです。

 

「病初期」

・一番症状が重い段階であり、人と接する事が困難である場合もあるため、例え郵便でも受け取れない場合があります。

・無理に連絡を取ろうとせず、焦らず待っていてください。プレゼントはクリスマスでなくても渡せます。

 

「回復期」

・回復の仕方は人によって様々であり一概には言えませんが、体調が良い日もありますので相手の状態をみて、渡せるようでした喜んでいただけるかと思います。

・ですが、渡せたとしても思ったようなリアクションが出来ない場合もありますので期待はしないでください。

・また受け取った次の日にはまた体調が悪い場合もありますので、受け取った後どうしたかなどは追求しないでください。

 

「維持期」

・まだ完治はしていませんが、おおむね普通にプレゼントを受け取る事ができます。

・また、お返しも出来るとお思いますので、関係次第ではプレゼント交換というのもありかもしれません。

 

 

いかがでしたでしょうか。

うつ病を知り相手を理解し、楽しいクリスマスをお過ごしいただければと思います。

 

 

 

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