【頑張れはダメ?】うつ病患者に対する励ましがダメと言われる本当の理由を調べてみた

 

1.うつ病患者に励ましは逆効果と言われていますが・・・

 

喜怒哀楽

Gino CrescoliによるPixabayからの画像

 

前回の記事で、うつ病患者に対してどんな言葉をかけたらいいかという記事を書きました。

nosuke1989.hatenablog.jp

この中で、うつ病の方へ励ましの言葉は逆効果であると書きました。

実際私も、少なからず「頑張って」という言葉をかけていただきました。

この前回の記事を書きながら考えていたのですが、うつ病という病気は体調に波があって、朝起きて「今日は調子がいいかもしれない」と思う日もあります。

そんな中で、「励ましの言葉」を全否定するのはいかがなものかと思ったわけです。

確かに「これ以上どう頑張ったらいいんだよ!」という気持ちが無いわけでもありません。ですが、本当に心配してくれていて純粋な気持ちで「頑張って」と応援や励ましの言葉を頂くのは嬉しかったです。

ですので、今回この「励まし」が本当にダメなのかどうなのかという事を調べてみました。

 

 

2.うつ病の回復までには段階がある

 

ステップ 段階

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風邪や他の病気と同じように、うつ病の回復には段階があります。お分かりの通り昨日の今日で急に治る訳ではありません。

簡単に言えば3段階に分けられます。

・病初期

うつ病を発症して間もない時期で、大変つらい時期です。

生きる気力をなくし何も手につかず何も考える事もできないようなそんな状態であり、ひたすらに自分を責めたり絶望したりと、心が一番どん底にある事が病初期にあたります。

・回復期

通院や投薬治療、もしくは何らかのきっかけや時間が経過する事で病初期に見られて症状が少し軽くなり、日によっては少し体調が良い日も見受けられますがまだ不安定な部分があり、回復とは言ってもまだまだ体調に波がある時期を回復期と呼びます。

・維持期

うつ病は再発する事が多く、回復したと思ってもまだうつ病に対する懸念が残っていて治療などを若干でも続けていくような段階を維持期と呼ぶそうです。

 

3.励ましがNGなのは病初期と回復期の一部

 

口 励まし

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調べてみて気づいたのですが、この病初期に対するうつ病患者への接し方のみが記載されている事が非常に多く見受けられました。重度のうつ病の病初期は人を避けたり喋る事も困難であったりしますが、その部分にだけ目が行きがちになりうつ病は励ましたらダメなんだ」という一文だけが一人歩きしているような状態であると感じました。

確かにひどいうつの症状が出ている中での励ましは本人にとってつらいものであるかも知れません。ですが回復期の中の体調がいい日ですとか維持期あたりでは、逆にその励ましが嬉しいものであり完治への活力となるかもしれません。

大事なのはその人が今どういう状態であるかというのを見極める事であると思います。常に一緒にいる人ではないと少し難しいかもしれませんが、顔色や行動や言動で気づく事も出来るのではないでしょうか。

 

 

4.「励まし」は言葉の選び方で変わる

 

言葉 ワード

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叱咤激励というものも励ましですが、これには注意が必要です。叱咤という言葉の意味は大声で叱り付けるということでありますが、これでは励ましの意味がありません。相手を追い込むような励ましの言葉は逆効果であり、症状の悪化につながりかねません。以前書いた記事に「うつ病になりやすい人」というものがありますが、真面目な人ほどうつ病になりやすいです。

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「ちゃんとしろ!」「甘い!」などの叱責の意味がこめられた励ましでは「もっとしっかりしなきゃいけないんだ」「もっと頑張らないと認めてもらえない」など、さらに自分を責め追い込んでしまいます。

こうではなく「温かい言葉」で励ましてあげましょう。同じ「頑張れ」という言葉であっても、ちゃんと回復するまで待っていますからねという意味がこめられている事が大切です。

うつ病は焦っても治りません。焦りは症状の悪化につながりますので焦らずゆっくりと見守り励ます事が良好な回復につながるのだと思います。

 

 

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