現役うつ病患者が考える、本当にかけてほしい言葉【うつ病の人との接し方】

 

1.うつ病は本当につらい病気

 

うつ病 絶望

 

近年急増傾向にあるうつ病ですが、現在16人に一人はうつ病、またはうつ病であった経験があるとされています。うつ病という病気はその経験がある人にしかわからない大変つらい病気です。自分の意思とは無関係にひどい憂鬱感に襲われ、次第に生きる気力をなくし、最悪の場合自ら命を絶ってしまうような重い病気であり、決して怠けているわけでも甘えているわけでもなく、本人は一人で苦しんでいるという事をまず理解してもらわなければいけません。

私のすけ本人も「このまま生きているよりも、何も無かった事にしてこの世から消えてしまいたい」と思い、首を吊る一歩手前までいった事がありますし、日常的に消えてしまいたい思う事は多々あります。

 

 

2.具体的な接し方

 

パートナー

 

では実際に、あなたの家族や友人、恋人やパートナーがうつ病かもしれないとなったらどうしますか?

うつ病の治療、回復には周囲の協力が必要であり、その効果で回復が早まる事もあるとされています。ですが、うつ病という病気をしっかりと理解した上で接する事が重要であり、周囲の話し方や行動により逆に症状を悪化させてしまう事も少なくありません。

 

2-1.気づいてあげる事が最も重要

 

気づき 疑問

Arek SochaによるPixabayからの画像

 

うつ病になると暗く塞ぎがちになります。ただ自分はうつ病になってしまったとすぐに判断出来る訳でもなく、誰にも相談できずに一人で抱え込んでしまう場合が多いです。

また、相談出来ない理由として怠けているとか特別扱いしてほしいとか、そんな風に思われてしまうのではないかと考えてしまう事と、逆にうつ病の存在を知っている場合「自分がうつ病なんてありえない」等と病気自体を否定してしまう場合があるからです。

うつ病は早期に発見し治療を進めていく事で早い段階での回復が望めると多くのサイトで記載されていますが、実際私もそう思います。私の場合、誰にも相談できず一人で抱え込んできた期間があまりにも長いため、うつ病の回復には長い期間を要するのだと思います。

あなたの大切な家族やパートナーが私のような事にならないためには、変化に気づいてあげる事が最も重要であると思います。うつ病は人によって症状は様々であり、具体的にここを見ておけば大丈夫という事はありません。そのつらい症状をひた隠しにして生活している場合もあるからです。本人が「大丈夫」と言っても実際は相当な無理をしている場合もあります。あなたが「なにかいつもと違うな」と気づいてあげる事がその人を救う一歩になるのです。

 

うつ病が疑われる一例

【見た目】

  • 表情が乏しくなった
  • 服装や見た目に気を使わなくなった
  • ぐったりとして疲れている様に見える
  • 食事をあまり取らなくなった、又は食べ過ぎるようになった

【行動】

  • 会社や学校に行きたがらない日が続いている、又は遅刻する事が増えた
  • 好きなものや趣味に興味がなくなった
  • 口数が減った
  • 人を避けるようになった

上記のものは一例に過ぎませんので、もしかしたら貴方だけが気づく事のできる普段との違いもあるかもしれません。

 

2-2.理解と共感

 

共感

Gisela MerkuurによるPixabayからの画像

 

うつ病かもしれないと気づいてあげる事が出来たのであれば、次はその人を理解してあげる事が重要です。無理に話を聞きだすことはしてはいけません。その人が話したいタイミングでその人のペースに合わせてゆっくりと話を聞いてあげてください。きっと悩みやつらい事苦しい事があって、どうしていいかわからなくなってしまい頭がごちゃごちゃのはずです。貴方はそれに寄り添ってあげましょう。

誰かに悩みや感情を打ち明けることは大変勇気がいる事であり、その悩みや苦しみを打ち明けられた貴方はその人から信頼されているという事です。ですからその信頼を否定的な言葉で打ち消す事はしないでください。

「私はこう思う」ではなく「そうだね」「頑張ったね」とその人を認めてあげてください。

 

2-3.味方である事を示す

 

パートナー 味方

PexelsによるPixabayからの画像

 

貴方がその人の事を大切に思うなら、貴方が一番の味方になってあげましょう。「大丈夫、私はあなたの味方だよ」と言ってもらえる事は純粋に嬉しいものです。うつ病になると「誰も味方はいない。私は孤独だ。この世界で一人きりだ」と思ってしまいます。そして「一人きりで居る事は生きてる意味が無い」とも思ってしまいます。ですから世界にたった一人でも自分を思ってくれる味方が居ると言う事は心強いものなのです。

 

2-4.励ましは逆効果

 

口

Giulia MarottaによるPixabayからの画像

 

これは知っている方も多いと思いますが、味方であってもどれだけその人を思っていても「頑張れ」とか「あなたならきっとやれる」とか「期待してる」というような励ましや応援は、うつ病の回復には逆効果になります。1日でも早い回復を願って応援したくなる気持ちはわかります。実際そういった声をかけて頂くことはよくありました。ですが当の本人は頑張りたくても頑張れない状態か、もう既に頑張ってきてボロボロの状態であるかになっています。そこにさらに追い討ちをかけるように励まされる事は余計に自分を責めてしまう事になりかねません。「休んで良いんだよ」と思う気持ちが大切です。

 

2019年12月12日

この記事を書いてる最中に疑問が生まれたので、上記の項目を編集しました。

「励まし」に関して調べてみましたので下記の記事をご覧いただければと思います。

nosuke1989.hatenablog.jp

 

 

3.周囲の協力がうつ病回復には必要不可欠

 

協力

PublicDomainPicturesによるPixabayからの画像

 

うつ病はどうしても、打ち明けにくい病気です。家族であっても友人であっても、職場の同僚や恋人であっても、どれだけ身近な人でもすぐには言い出しづらく一人で抱え込んでしまうケースは少なくありません。

また、うつ病を発症してしまうと短くとも数ヶ月は回復にかかります。まずはあなたの方から声をかけてあげてください。もし何か話してくれるようなら真摯に聞いてあげてください。それはあなたを信頼している明確なサインです。

「あなたは一人じゃないんだよ」「一人で頑張らなくていいんだよ」と、貴方を心配しているという気持ちを伝えてあげて寄り添っていただければ、それが灯火となって活力に変わるかもしれません。

 

 

5.特別な事は求めていない

 

寄り添う

Sabine van ErpによるPixabayからの画像

 

うつ病の人を重病患者のように特別扱いする必要はありません。確かにつらい病気ではありますが、周囲のサポートと整った環境さえあれば問題なく治る病気とされています。

また、腫れ物のように気を使って接する事も、出来れば避けてください。その気遣いが余計心に刺さり負担に感じてしまう事もあります。

うつ病の人は、『今』を生きています。今を生きると言う事は簡単な事ではありません。なんにも先が見えず、真っ暗な中ただそこに立っていろと言われたら恐怖を感じませんでしょうか?

うつ病という病気を理解し、その人を理解してあげる事でうつ病は順調に回復します。ただその人の気持ちに寄り添ってあげるだけでいいのです。

 

 

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