【自傷行為はうつ病の予兆?】子供でもうつ病は発症するのかを解説

 

子供でもうつ病は発症する

 

子供 悲しい うつ病

多くの場合がストレスによって発症するうつ病ですが、以前は大人だけが発症すると考えられていました。

ですが、子供も大人と同じ様にストレスを抱えて生活を送っている子が沢山居ます。

何故か私たち大人は、元気な子供たちを見ていると「悩みなんて無さそうで良いな」と自然に思ってしまうものです。

しかし子供は、自らが抱えているストレスや悩み、不安などといった要素を上手く言葉にして説明する事が難しく、また大人が持つ先入観によって子供達の小さな異変やSOSサインに気づいてあげる事が出来なくなっているようです。

 

 

子供のうつの症状

 

子供 悲しい うつ病

子供がうつ病を発症した場合、大人のうつ病と同じような症状が現れます。

人によって症状が違う場合があるので一概には言えませんが、以前と比べて表情が乏しくなったり、一日の中で気分の浮き沈みが大きかったり(朝は憂鬱だが、夜になると活発になる等)、上手く言葉で表現できない子供は不安や悩みを打ち明けるというよりかは苛立った様な行動をとることもあるようです。

  • 夜眠れない
  • 細かく目が覚める
  • 逆に寝すぎてしまう
  • 食欲が急激に落ちた・増えた
  • 遊び(おもちゃやゲーム)に興味が無くなった
  • 勉強に集中できない
  • 喋れなくなった又は話す事が億劫になった
  • 頭や体が重い
  • めまい・吐き気がおさまらない
  • 自傷行為

といった様に、大人のうつ病と同じような症状も多く見られます。

ただ大人と違って、子供は自分から上手く説明する事が難しいことを親や周りの大人達は理解しておかなければなりません。

 

 

自傷という行為

 

自傷行為 

子供のうつの症状の中で一番危険性の高いものが自傷行為です。

リストカットやライターの火やタバコなどで皮膚を焼くというような行為が多いですが、これらは直接的に命にかかわるという事は少ないです。

「誰かにかまってほしい」「気を引きたい」といった気持ちのの現われと思われるようですが、中には「今この不安から逃れるため、自分を傷つける事以外の方法が見つからなかった」と辛い気持ちを落ち着かせるための手段の一つとして用いられる事もあります。

ひどい場合ですと決してその子は悪い事をした訳ではないのに「自分は悪い事をしてしまった、罰を受けなければならない」と思い込んで自傷行為に至ってしまう子供も居るようです。

後者の場合は家庭環境に大きな問題を抱えている場合が多いように思います。

前述したとおり自傷行為自体に命の危険がある場合は少ないですが、「死にたい」と思って自傷行為を行う事が多いため、再発性が非常に高く将来的に自殺へとつながるリスクが大変高くなります。

また、直接的な自傷行為はおさまっても将来的に薬物に手を出したりする危険性も同時に高くなります。

 

 

対応策

 

考える

子供がうつ病かもしれないと思っても、いきなり病院に連れて行くのは個人的にはあまりおすすめしません。

子供の不安や緊張を余計に煽ってしまう危険性があるからです。

確かに、病院に行って適切な処置をしていただく事に間違いは無いのでしょうが、その前に子供達とゆっくり話をする場面を設けてみてはいかがでしょうか。

子供達は「相談したくても出来ない」「なんて言ったらいいかわからない」「こんな事をいったら怒られるのではないか」と自分一人で抱え込んでしまう場合も少なくありません。

まずは落ち着いて、子供の不安やストレスを少しずつ取り除いてあげる事が一番大事であると思います。

親や周りの大人たちが気づいてあげて、こちらから声をかけてあげることによって子供達のほうから話してくれる場合もあるはずです。

一つ、気をつけなければいけないのがプレッシャーを与えない事です。

「お前なら出来る」とか「頑張れ」といった言葉を気軽にかけてはいけません。

うつ状態またはうつになりかけている場合、その子供達はすでに頑張ってきたのです。

そして、出来ない事もあるのです。

そんな中でもっと頑張らなくてはいけないと思う事がどれだけ辛い事か、簡単な一言でどれだけ大きなプレッシャーを与えているのかを気づかなければなりません。

 

 

子供の小さな変化に気づいてあげる事が大切

 

子供 親子

何度も言いますが、子供は自分に今何が起きているかどんな状態であるのかを説明するのがまだ難しい存在です。

親や周りの大人が気づいてあげなければ取り返しのつかない事になりかねません。

そして、子供も大人と同じように悩みや不安、ストレスを感じながら日々を送っている事を先入観なしに理解する必要があります。

子供のSOSサインを見逃さないよう、普段から適切なコミュニケーションを沢山とるようにする事が大切なのです。

 

 

 

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