28歳でうつ病と診断された私が考える、うつ病発症に至る経緯「小学生編」
現在30歳でうつ病と闘病中の私ですが、うつ病と診断されたのは今から2年前の28歳の時です。実際に診断されたのは28歳の時ですが、それ以前から自分はうつ病ではないかとずっと疑いを持って生活してきました。そんな私がうつ病と診断されるに至った経緯をまとめていきたいと思います。
心のバランスが崩れ始めた小学生時代
私が書いた記事に、下記の記事がありますが
その中にある「過干渉な親、高圧的な親」という項目があります。
私の親はまさにそれでした。
自分の意見がすべて正しく、他意は認めない。
不都合があればすぐに不機嫌になり場の空気を凍りつかせる。
何か文句を言おうものなら怒鳴り散らし物に当たる。
明らかに非があっても認めずに責任転嫁で逃げる。
自分には甘く自分以外には厳しい。
そんな親でした。
両親共にそんな性格でしたから夫婦喧嘩は絶えずありました。
小学生時代ですから、他所はどんな生活をしていて何が異常なのかとか考えた事もなかったのでこれが私にとって普通の暮らしでした。
ですが、小学校高学年ともなると少しずつ自分の考えというものを持つようになります。ここから私の心の均衡が徐々に崩れ始めるのです。
良い子を演じる事
私は争いごとは好みません。
夫婦喧嘩も然りです。
私が良い子で居る事によって家庭の平穏が保たれるような、そんな気がしていました。
ですから家の手伝いは積極的にやるようにしていましたし、何か特別駄々をこねるような事も無かったと思います。
家庭の不平不満は両親とも私に蓄積させるので、それを聞くのも私の役目でした。
とにかく親の望む息子像を演じようと必死でした。
勉強だけは中々上手くいきませんでしたが(笑)
結果それで何かが変わるような事は無かったのだと思います。
それでも良い子にしなければ今より酷くなると思っていたのは間違いありません。
義理の兄の存在
私には義理の兄が居ます。
正確に言えば居ましたとなります。
母親の連れ子なのですが歳が11か12かそれぐらい離れていますので、一緒に遊んだような記憶は特にありません。
ただ何回かお小遣いをもらった様なそんな記憶があります。
私にとっては唯一の兄弟と呼べる人だったのですが、歳が離れる過ぎている事もあってほぼ一人っ子状態でした。
そんな兄ですが、家族から愛されるといった事が無かったようです。
むしろ家族として受け入れられなかったという表現が正しく思います。
お気づきの通り連れ子だからという理由でした。
連れ子がないがしろにされるといった話は珍しいものでもないでしょうが、実の生みの母親までもが距離を置いて接するという事は兄にとっては心底辛く悲しい事だったと思います。
私が物心ついたときには兄はすでに家を出ていましたが、どこで何をしているかなんて事は聞いた事がありません。
聞く事によって家庭に嫌な空気が流れる事を子供ながらに察知していたのでしょう。
そんな親元にもたまに帰省してくる兄の姿がありました。人
見知りな私は、兄とあまりしゃべる事ができませんでしたがその姿に兄の存在をしっかりと感じる事が出来嬉しく思った事を覚えています。
そんなある日、台所で喧嘩をしている兄と母親の姿がありました。
原因はわかりません。明確に覚えているのは母親が兄に向かって包丁を向けていた姿でした。
小学生の私は何もする事が出来ませんでした。
何が起こっているかも理解しきれていなかったと思います。
この頃から私の心は大きく狂いはじめ、親や家に疑問を持つようになりました。
一家団欒の無い家庭
とにかく親の顔色を伺いながら生活していると、自分から何かを発するということが極端に少なくなります。
最終的には質問でもされなければ特に話す理由も見つからなくなるものです。
一家団欒というものが子供にとってどれだけ大事だったかということを大人になってはじめて気づきました。
小学生時代は母親は仕事で帰るのが遅く、父親は自分の好きなテレビ番組を横になって見たいためにご飯を食べた後はすぐいなくなりました。
家族でゆっくりと食卓を囲んで晩御飯なんて滅多にありません。
仮にあっても、何かそこには重たい空気が流れていて楽しい食卓とは程遠いものでした。
そんな環境でしたので、たまに家族で外食という流れがいつのまにか大嫌いなものになり、一人で食べる事のできるお惣菜や弁当がご馳走だと思うようになりました。
晩御飯の時間は特に家庭内でコミュニケーションが取れる大切な時間です。
この時間をないがしろにする様な行為は出来るだけ避けていただきたいと思います。
家庭や親が子供に与える影響はとてつもなく大きい
子供の心は特にデリケートです。
嫌な記憶というのは、嬉しかったり楽しかったりする記憶より何倍も鮮明に刻まれています。
心が負った傷というものは一生をかけても消える事が無いものもあります。
親の背中を見て子は育つといいますが、背中だけでなくその一挙手一投足までもを子供は常に見ているという事を忘れてはいけません。
大切に真面目に育てていると思っているのは親の方だけかもしれないという事実を理解していた方がいいでしょう。
家庭内でのコミュニケーション不足は大人になってからも大きく引きずる事になります。
このような環境で育てばすべての人がうつ病になるというわけではありませんが、上記のような要因がうつ病の発症に大きくかかわってくるという事を理解していただきたいです。
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